よし、ちゃんとしよ。

代々受け継がれた着物屋でもなく、伝統も格式もないキモノ屋が書いてます。

裄と袖丈の関係

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袖丈と裄のお話

 
私が知ってる着物の知識を記していこうと思います。
 

袖丈が長いほうが礼装になり、短いほうが普段向き。

袖丈が長いとドレスみたくなり、短いと動きやすいので普段っぽくなります。

 

着物の袖丈って、自由な長さで良いです。

通常は、女性もので約49cm(1尺3寸)と言われてます。

反物の長さが約12mなので、着る方の身長によって

袖丈に使える布の上限は決まりますけど。

ちなみに、出来上がりで販売されている浴衣や化繊の着物は、
袖丈49cnの長さで作ってあります。
男性ものも女性ものもほぼ同じです。
できれば男性ものは51cmちょっとあるといいのになと思いますが、
もしネットなどで買われることがあったら袖丈の長さもチェックしてみてください。
 

茶道の方は、袖丈短めを好む。

茶道をされる方は、裄が短く、袖丈も短いイメージです。(これも人の好み!)
お茶を点てる手がキレイに見えるのは、裄が長くてブカブカに見えるより、
柄杓を伸ばしたときに少し腕のグリグリが見えるくらいがキレイに見えるんじゃ
ないかなと勝手に思ってます。茶道をされてる方に聞いてみてください。
違ったら教えてください。
 
茶道の方のお話で、袖の袂を建水(お点前の際に、お湯を捨てる器)の中に
落として汚してしまった、という話を聞くことがあります。
短めの方が落としにくいと思うのですが、正座して手を前に伸ばしたとき、
袖底が畳からどのくらいの高さになるのが袖丈がキレイに見えるのかとか、
こだわる人はもうとことんこだわりますよね〜。
 

・日本舞踊等の踊りの方は、袖丈長めを好む。

日本舞踊をされる方は裄が長く、袖丈も長めが多い気がします。
 
女性踊りの柔らかさとか、色気とかは袖丈や裄が長い方が表現できそうですよね。
袖が軽やかに揺れたりすることで自然と美しい〜と感じてしまうような気がする。
 
 

長襦袢の袖丈は短くなるし、上に着る羽織は長くなる。

その着物の下に着る長襦袢の袖丈は、通常5mmほど短めで作りますが、
仕立て上がりの長襦袢では、袖丈49cmのものもあるようです。
着物と襦袢の袖丈が一緒だと、中で少し襦袢の丈がたるみますよね。
 
逆に羽織ものは、上に羽織るので、着物の袖丈より少し長い方が良さそう、
と言うことです。
 
反物から仕立てるメリットがあるってことです。
でも、気にしない人は全く気にしないし、気にする人はちゃんと見てます^^;
 
 
裄は、肩幅と袖幅とに分かれます。バランスが良く見える着物は、
肩幅より袖幅が長くなるようにしてあるといわれます。
 
仕立て上がった状態で販売している着物や浴衣の場合には、
肩幅と袖幅が全く同じものもありまして、私から見ると少し違和感を感じます。
 
お客様がお持ちの着物で、裄や袖丈が短くて、伸ばせたら着られるのに!
という場合があるのですが、伸ばすことができる場合、できない場合、
できなくても着られる方法など、
いろいろとご提案はできると思いますのでお気軽にご相談ください〜。
 
と、着物屋らしいことを書けて嬉しい。