よし、ちゃんとしよ。

代々受け継がれた着物屋でもなく、伝統も格式もないキモノ屋が書いてます。

美山のお店がご飯屋に変わる

f:id:ayarawat:20160728134605j:image

六畳の普通の和室と隣接して作ったウッドデッキを使ってなんと7年以上お店を続けてきました。そんな美山の空間を、今度は私の弟が使って商売を始めることに。

オシャレな建物でもなくどこにでもある一軒家の六畳の一部屋+ウッドデッキでご飯屋さんできるのかな?と思いながら。
6月から準備を始めた弟。それより前に私たちが使っていたモノを撤去。使えるモノは使ってもらって、またご飯屋さんのために必要なモノを入れて。前はばあちゃんの部屋だった空間をメチャメチャに使いまくったなと改めて振り返ると早いようで長い年月です。僕らは美山にお店を構えずに、毎月開催する企画展と、ご来店のご予約頂いたときに対応するスタイルに変えていきます。 常設で着物を提案する空間は持たず、自分たちが御客さんのとこへ動けるスタイルに変えたということです。これは数年前から思い描いていたことです。いずれ父がしているような「かつぎ屋さん」だろうなぁと思ってました。店舗を持たずに営業している父とは違う営業をしようと決めて店舗を構えたのですが、本当に必要としているお客さんのとこに飛んでいける父が羨ましくなったところがあります。情報が先に走り回るから、良い面と悪い面があります。私たちは面白くない、飽きられることが早くなりました。お客さん達は、次から次に求めますが、答えていくとエスカレートして更に欲求は増すばかりです。お客さんは強いです。欲求に答えられなければ次を探せばいいのです。正確な情報を出すのが当たり前。正確で質の良いモノを出すのが当たり前。飽きたら次。モノも情報も消費をしては次を作り出して。その流れがもう限界きてるなー。と感じてました。弟が独立したいと言ったとき、私たちも雑貨を売ることをやめようかと思ってました。ちょうど良い時期かと思いまして今の流れです。あと、着物のお客さんが有難いことに多くついていることに気づかされたんですね。この人達のためになることに自分たちの力を使いたいと思いました。1人1人のことを考えながら着物の仕事をさせて頂けることは本当に有難い。モノは次から次に買うもんではなくなった。モノを買うことによって満足しなくなった。これからはモノにまつわるコトが重要。
 
私たちが店を始めたときは、私たちの好きなモノで鹿児島で買えないモノを持ってきて売り出せば面白いよね、という感覚でした。次第にその面白いモノは、鹿児島でもどこでも手に入るようになり、私たちは面白くなくなりました。便利さが弊害になるんですね。鹿児島に無くてもネットショップにあるじゃんて。そんな世界で小売店してますので、生きてくための策に出ます。誰でも出来ないニッチ分野に極端に舵をきりました。呉服分野です。新品も売りますしお持ちの着物のお直しもできます。お客さん1人1人に合った提案ができます。それは着物屋だからできることです。雑貨屋さんにはできません。店が無くなれば店を開けることに縛られなくなりました。お客さんとこへ飛んでいけます。お電話ください。できることできないことありますが、必要としてくださる人の元へ走りますよーというのがこれからのtawarayaです。そんな中で、今度は全く違うモノを扱いながら店も営業したいなぁと考えたりしてます。それはまだ先の楽しみにとってます。流れが早いからどんどん成長するところもあるんでしょうけど、ゆっくりゆっくり少しずつ気づきながら成長してもいいじゃないですか。完成品は完成した瞬間から衰退が始まるじゃないですか。モノが無くても店が無くてもお客さんがいてくだされば、私たちは商売していけるという自信がつきました。これからはtawarayaのお客さんのために何でもできるよう勤めます。